研究者は弱く、官吏は強し。
−されど、怒れる研究者は…−



「時計の針は戻すことはできない、だが進めることはできる」
「いや…ここだけの話…戻せるんだが…」
「そうなの?」
…正直某劇場版ってそんな話?

さておき、京都大学の山中伸弥教授らのグループと米ウィスコンシン大学の
ジェームス・トマソン教授らのグループが皮膚の細胞から、何にでも分化
できる体細胞性多能幹細胞(iPS細胞)を作ったということが話題になっている。
これまでに作られている胚性幹細胞(ES細胞)と同様の性質を持っている
わけなんだけど、なんでわざわざ新たに皮膚の細胞から作る必要が
あったのか。

いくつか理由はあるけど、実は日本ではES細胞研究そのものは欧米と
違って本来認められている
のだが(欧米では主に宗教的理由でダメ)。
これまでのES細胞と違うのは、自分の細胞を用いることができるってこと。

ES細胞って言っても胎児になる前の細胞だから、例えば治療なんかに
用いるとしたらどっか他の卵子から作らないといけない。
つまり何にでも分化できるって言っても、免疫型の適合性の問題に
さらされる可能性はあるわけだ。

後倫理的問題。
生まれてくるはずだった赤ちゃん(卵細胞)を殺すことになる、という指摘。
ただ自然にも流産ってあるわけだし、排卵された卵子も一定期間後
自然に捨てられてしまうわけだし、そもそも精子なんかオ(自粛)

なもんで日本や韓国などでは
「卵細胞の時点では人間じゃないだろ」という意見が主流。
欧米では逆のようだけど。中絶は論外って宗派も多いよなぁ…。

別の倫理問題もあって、排卵誘発剤で大量の卵子を放出させるのは
女性の身体に多大な負担をかけることになる
(実は韓国でのES細胞問題は最初はそのあたりが問題になっていた)

そこをクリアするとしても…日本の場合、問題が倫理とか免疫型とかと
ぜんぜん全く少しも違うところから発生
してて。
K○R○省だよK(伏字になってない)。あいつらがガ(自粛)あとY(自粛)
とにかく官僚的っていうか、悪い意味で。

官僚ってひとくくりによく言われるけど、実は官僚って縦割り社会だから
各省庁によって性格が結構違うんだよな。うん。
で、生命科学分野ってのは近年では医療に密接に結びつくようになったので
製薬会社やらも本腰を入れるようになってきた。でもなぁ…情報出さないし。
まぁ企業なんだから儲けてなんぼってのはまだわかる。

K(ryはマジ性質悪いな。
経産省とかは比較的、官僚って言っても放任に近いところあるけど。
しかし、お金がなかった(涙)
…残念ながらK(ryのいい噂って聞いたことがない…

話はそれたが、山中教授がES細胞研究できるのに敢えてしなかったのは何故か。
…500ページも形式ばった文書書けとかいわれたらやりたくなくなるよ。
しかもものすごく細かいところにうるさいんだぜ多分。
俺とかが仕事することになったとしたら絶対文句言われる。
「○ページのここ、フォントが一文字違うんですけど…」とか…
ていうかしないで済んだらいいなぁ。そうしたいなぁ。

だったら書くものが少ない研究のほうが楽できるじゃないかと。
確かに結果的にはそうなるね。

昔青色ダイオード作った中村修二氏が、会社的には600億儲かったのに
特許料として小銭しかもらえない、海外とのあまりの落差にブチぎれて
訴訟起こして、その結果会社と個人の特許契約はずいぶん変わった。

山中教授もK(ryにブチぎれたんだろうなぁ。
通常ブチ切れてもあんまりいい結果ないと個人的には思うんだが、今回に
関してはブチ切れたことが逆によかったと思う。

さて、技術面の話に移りたいと思う。
1990年代から植物の細胞ではすでに脱分化の技術が確立され、その結果
多数のクローン植物を作ることができるようになった。
でも植物って挿し木や株分けである意味自然にクローン出来てるがな(涙)
誘導のためのホルモンの濃度を変えるだけでいいんだから、やり方さえ
わかれば中学生でも出来るってもんだ。

一方動物のほうはそう簡単にはいかない、と思われていた。
多くの人が再生力の高い生物などをいろいろ調べてたり、増殖系の
遺伝子を調べて分化プロセス調べて不死細胞作った!と思ったら
実はガン細胞でしたっていうオチだったり(しかしこうして出来た
株細胞は生命科学にはずいぶん役立ったのだからなんともいえない)。

ところで、ある種のウィルスは細胞をガン化させることが知られている。
その機構を一部利用して特定の遺伝子を導入させることが出来る。
だとしたら卵細胞の状態のときに発現している遺伝子を発現させると…?
時計盤に穴を開けて、突っついて針を戻すことが出来る。

多少細かい話になるが、山中教授らとジェームス・トマソン教授らでは
導入した遺伝子が異なる。
山中教授らはOct3/4, Sox2, Klf4, そんで c-Mycを導入。
Oct3/4とSox2が脱分化状態の中心的存在。c-MycとKlf4はガン化(細胞分裂)に関係する。
ただ成功率が若干高いみたい。
トマソン教授らが使った遺伝子は2個ほど違うようで、ガン化に関係する
遺伝子導入はしないが成功確率が低いようだ。(まだ論文読めてません。)
実はどちらの研究も山中教授のマウスの研究を利用している。

で、倫理面クリアやったーひゃっほーってブッシュとか宗教関連の
人とか喜んでるけどさ、気持ちはわかるが別の意味で危ない
ある意味体細胞クローン人間は「作れる」ってことに。
精子も卵子も作れるから、アイドルとの子供作る!とか恐ろしいこと考えるバカが出ないとも限らない。
…遺伝的多様性減らすなボケが。


圧力がかかるとそれに反発する力が生まれ…
k(ryの無駄な圧力がみんなを幸せにしたのか?
それでもやっぱり、その圧力いらない。
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